剪定の時期
冬期剪定(基本剪定)
樹木えの生理的な付負荷や生育への影響が最も少ない休眠中の期間(12月~4月頃の萌芽前)に落葉樹や耐寒性のある常緑針葉樹の樹形の基本的骨格づくりを目的とした整枝剪定を行います。
春期剪定
寒さが弱まり新緑が伸び始める頃から、それらが成葉枝になる初夏の頃までに行います。
松の春期剪定・・・4月~5月頃までに新芽(ミドリ)摘み作業を行います。この作業によって松の枝振りの基本形が作られます。
新芽(ミドリ)摘み
中間枝に2本、下方枝に1本の割合。特殊の場合を除き、主芽は根元から折り取り、側芽を適切な長さに折り取ります。(4月下旬から5月中旬が適期)
芽つぶし
比較的若木の松に、枝数を増やす目的で行います。早期に新芽を根元より折り取り、2番芽の増芽を促す方法です。
みつ取り
中央の長い小枝を取る作業です。
夏季剪定(軽剪定)
暖かくなって気温の上昇とともに萌芽し伸長した新芽が、6月~7月頃枝葉の生長がおさまる頃に行います。この時期は、繁茂し混みすぎた枝の透かしや樹幹の乱れを整え、姿を整える整姿剪定を行います。
秋期剪定
秋は樹木の生長が低下したり休眠に入る時期なので、樹体を傷つけることは好ましくはありません。しかし、一般家庭においては新年を迎えるための準備として、10月~12月頃にかけて庭内樹木の剪定を行うことが多くあります。
また、翌年新芽が出て繁茂するまで期間が長いので、観賞や管理のためにも行うことが多いのです。さらに、樹木の枝葉を切除することによって、株物や地被類などに寒さの厳しい冬期に日照を与え、生育を促進させる効果もあるのです。